Emma

めしのEmmaのレビュー・感想・評価

めし(1951年製作の映画)
4.0
なにがすごいってこれ1951年の映画だよ?

Twitter開いたら家事育児に疲れた世のお母さんたちの気持ちが氾濫してる2021年となんら変わらない、女性は昔からもがいてきたんだなと。その事にまず驚かされる。

姪ビッチ過ぎて笑っちゃうレベルだけど笑、結果としてはこの姪の襲来を契機に夫婦がお互いのあり方を見直して…めでたしめでたし…ってちょっと待てよ!結末まで見たけど結果、根本的に解決してなくない?え、東京で働いたらいいやん!!!やりたかったのそれじゃないの?!君それ大阪帰ってしばらくしたら繰り返さん?!ってちょっと残念に思った私は2021年の女だ。

でもまあ、主人公が旦那さんの苦労の日々に添い遂げることが喜びと定義づけたなら、いいのかな。この時代はそれが無難とされたのかも。

ハツノスケさん、どえらいモテそうだけど本人鈍感そうなのと人として間違えないところは好感が持てた。でも私の中のMVPは信三さん。ビッチな姪に大嫌いと言いのけたあの名言、まじスカッとジャパンで全員スッキリしちゃうレベル。あ〜!あの姪イラついたからすっきりした笑

こういう時代の女性たちが歴史を作った男たちの縁の下の力持ちだったんだよな。フェミニストでもなんでもないけれど、やはり時代のスポットライトの影に居る数知れない多くの女性たちの辛抱に、想いをはせずにはいられない作品でした。
Emma

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