ウォーターライブラリー

手をつなぐ子等のウォーターライブラリーのレビュー・感想・評価

手をつなぐ子等(1948年製作の映画)
4.4
撮影監督が宮川一夫だからか、子どもの接写でも表情がよく撮れていたような(その割にはドリー撮影でブレたりもするけど)。あと校庭を窓越しに校長室から見つめる笠智衆のショットは、カメラが引く感じもあり、「市民ケーン」を想起させる構図。

公衆の公益のために、精神薄弱児でも社会に貢献できるようにしようという団結精神が前面に出たストーリーだから、今から見れば鵜呑みにしすぎない修正観は必要ではある。

教師の待ちの姿勢も今の教育観からすると(もしかしたら当時でも?)問題ありだけど、演じていた笠智衆が善人顔だから憎みきれないのがキャスティングの妙。