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ガールハントのHKのレビュー・感想・評価

ガールハント(1961年製作の映画)
3.5
CSのスティーブ・マックイーン特集の録画鑑賞。
『荒野の七人』でスターになったマックイーンがその翌年に堂々1枚看板で主演したコメディです。

『荒野の~』や『大脱走』でもチラリと見せてくれたコミカルな一面を全編通して発揮します。
いかにもといったノーテンキ系のコメディですが思ったより楽しめました。

ギャンブル好きな海兵ファーギー(マックイーン)は、軍艦に搭載された新型のミサイル弾道計算用コンピューターにルーレットの確率計算をさせてこっそり大儲けしようと計画。しかし上陸したカジノには海軍提督とその美人の娘もいて・・・

オープニングタイトルがロボットっぽいアニメだったり、ミサイル発射シーンから始まったり邦題のイメージとはずいぶん違ったイメージでしたが、原題は“The Honeymoon Machine(ハネムーン・マシーン)”。
コンピューターでのミサイル弾道予測の作戦名が“ハネムーン作戦”した。

マックイーンのお相手はブリジッド・バズレンというキレイな女優(『西部開拓史』や『キング・オブ・キングス』といった大作に出てるようです)。
コンピューターの専門家にジム・ハットン(『ダンディー少佐』)。若い時は息子のティモシー・ハットン(『普通の人々』『タップス』)にそっくりです。
また、この数年後に『シンシナティ・キッド』『華麗なる賭け』でもマックイーンと共演することとなるジャック・ウェストンが酒を飲むと何でも火星人に見える通信兵を演じて笑わせてくれます。
エンディングは主要キャストが紹介される懐かしい『大脱走』形式。


≪おまけ≫
マックイーンの幻のデビュー作『ガール・オン・ザ・ラン』(1957年)という映画も放送されたので観ましたが、フィルマで検索してもみつかりませんでした。
65分のミステリー作品でマックイーンは完全なエキストラ。
ただし、みつけるのに骨が折れるだろうと思ったら始まってすぐにあっさり発見。
カーニバルに来ている若いカップル役で2シーンほど画面内に現れました。
セリフもありませんが、他のエキストラに紛れていてもわかる流石の存在感です。
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