マッサージ屋2号店

八日目の蝉のマッサージ屋2号店のレビュー・感想・評価

八日目の蝉(2011年製作の映画)
4.0
『ソロモンの偽証』成島出監督作品。
劇場公開時以来、10年ぶりに鑑賞しました。

生後すぐに誘拐され、4年間育てられた女性の物語。
公開当時もそうだった記憶がありますが、どこに感情を持っていって良いか非常に難しい話なんですよねぇ。
永作博美演じる希和子が赤ん坊を誘拐したのは圧倒的に悪い。
…が!井上真央演じる恵理菜のその後の人生を見るとその4年間が心の拠り所だったのも否定は出来ない。
まぁそもそも誘拐という出来事が無ければ普通の家族を築けていただろうと考えると…なんとも言えなくなってくるし。

見ていても簡単に答えが出せないんですよ。
終盤付近は永作博美と井上真央の演技に泣かされます。
泣かされますが、ラストは見ている側はどう落としどころを作れば良いのか難しい。
それくらいやはり答えが無い話なのでしょう。