niwarie

ウィンターズ・ボーンのniwarieのレビュー・感想・評価

ウィンターズ・ボーン(2010年製作の映画)
3.7
ジェニファーローレンス、大好きである。

カントリー曲の大御所の歌手の名前がドリー(遊園地もある)だから、ドリー家なんだろうか。。
アメリカ映画では海沿いの都市が舞台なことが多いけど、内地のこの感じは中々観る機会がないので見応え◎

冒頭のミズーリワルツ(州歌)は中西部ではとても有名な歌。

しかし、、内容重たい映画だった。でもこれが現実として存在している。

追記:
カントリーソングとは牧歌的歌でもあるしそう聴こえがちだけれど、そのルーツの背景にはアメリカの国の成り立ち〜南北戦争を経ての色々があったりもする。その背景の一部がこの映画でもあるのかと。
州の名前の由来の多くが川の名前やネイティブアメリカン由来のものが多く、街の名前となるとどこからの移民が多い州なのだということがわかってしまう国でもある。
ちゃんとした職に就いていても、自分達で家を建て(DIY魂がすごすぎるということもあるけど笑)、雨水でシャワー用水貯めてるという家もいまだにある。

テネシーウィスキー(ほぼケンタッキー州で作ってる……)は有名になったけれど、元々は密造酒や鉱山業で栄えていたのがこの中部エリア。今はモールとかも増えてるから中々この元祖ロハス暮らし!ヒッピーです!みたいな人はトレイラー住まいとかじゃない限り多くはない。

それでも自ら選んでロハス暮らし(西海岸のお洒落ロハスでなく本気ロハス)をしている人達もいて、それは自分達のルーツと生活の豊かさを感じる基準の違い、宗教観がそうさせているんだという話。(貧困格差とはまた別の話)

ヨーロッパ(特にフランス)からみたら、アメリカは宗教観が強い国だとみられている理由も、この国の成り立ちとここで描かれているような話に要因があるんだろうなとも思う。
少し前に問題になっていたベンアフレック出演のアメリカ版 ファミリーヒストリー(NHKの番組)の放送が日本のように感動的な話に出来ない理由にアメリカの成り立ちとルーツということがある。
niwarie

niwarie