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君たちはどう生きるかのniwarieのネタバレレビュー・内容・結末

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

ジブリ作品とどのように出会い
その世界観のどこに惹かれ
どんな人生の夏休みを過ごしてきたのか

今夏、提起されたこの宿題を
私たちはこれからもゆっくり考えて行けるってとても幸せなことのような気もする

ホーリーモーターズ(2012年)から始まった(ような…?)各監督の走馬灯映画群たちに
ついに宮﨑駿も加わってしまったけれど
(しまった…というのは終活のような一抹の寂しさを感じるため)

どの走馬灯映画にも
監督自身の想像(力・元)と破壊と継承が出てくるのが恒なのかも

レディプレでのthank you for playingと
アイリッシュマンでの忘れられた時が死ぬ時
とはまた違う監督それぞれにあるだろう自身の監督映画に対する美学を知れてまたまたグッときてしまった

忘れていい(ストーリーテラー:猿田彦ならぬ宮﨑駿ことアオサギ)という言葉に含まれる
宮﨑駿の弱さと強さを魅せてもらえて
勝手に背中を押された気になり
とてもうれしかったし
ジブリ作品が好きで良かったと思えた

ジブリのオープニングロールの青(トトロのやつ)は
海の青と空の青の中央値の色とずっと思っていて、今作のエンドロールの青が空色の青だったため泣きながら無意識にエンドロールのその上を見上げてしまってた

そのせいか今夏はよく空を眺めている
一度しか出会えない雲たち(idea)を磨き
墓標を増産しつづけたとしても、
これからもideaの泉より広い大海原のような空を追いかけて生きていきたい

そしてようやくパンフが発売されたらしいので買いに行きたいし解説がほしいところ

でも、もしかしたら解説なんて野暮なことかもしれなくて
観た時に感じたことを観客それぞれがそっと握りしめて現実に戻れるのがこの映画の1番の魅力かもしれない
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