Benito

ジャッキー・チェン/ドラゴン特攻隊のBenitoのレビュー・感想・評価

3.4
【 ジャッキーが準主役の1982年の珍品 】

存在は知ってたけど、未見のジャッキー映画初鑑賞。なんとも珍品だけど面白い。

ジャッキーが「ドラゴンロード」と「プロジェクトA」の間の頃の作品だから、こんな役で出演するのは意外。それも主役のジミー・ウォングへの恩義(ジャッキーの70年代後半の契約トラブル解決)があっての事らしい。

映画は第二次大戦中の中国で米軍、英軍、仏軍、アフリカ軍の将軍が日本軍に拉致され軍資金も奪われてしまい、それを奪還する話。連合軍のボスのドン中尉(ジミー・ウォング)が桃太郎みたいにキャラ濃い軍団を集め道中でアマゾネスやキョンシーなどと戦っていくコミカル感満載の中盤。しかし後半は「マッドマックス2」みたいな展開からラストはジャッキーも加わり「ワイルドバンチ」みたいな悲壮感溢れる展開に驚き、、

設定やストーリーは支離滅裂、コメディとシリアスなタッチのミックス、編集や音楽の入れ方も雑(笑)、でもなんだか憎めない映画。

劇伴にはオリジナルに混ざり、なんと「ハロウィン」(1978)、「猿の惑星」(1968)、「キャットピープル」(1982)などの曲をちゃっかり使用してたり、ロジャー・ムーアやスタローンの写真も出して大胆な何でも許された?80年代の貴重な一本。
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