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レッド・ドラゴンの655321のレビュー・感想・評価

レッド・ドラゴン(2002年製作の映画)
3.8
“想像力の支払う代償は恐怖だ”
人間にとって最大の味方であり最悪の敵を
レクター博士はよ〜く知ってる。
その稀有な才能を(もって)
文字通り生かすも殺すも貴方次第ってね。
これを殺すサイドの人が言うから恐ろしや。

一方でその才能を生かすために使う
元FBIエドワード・ノートン。
そして彼の想像力を利用し、捜査に協力させる元上司のハーヴェイ・カイテルがいちばん悪いオトコなんじゃなかろか。
仕事の出来るオトコ。

「想像力」に対してそれぞれの立場でバランスを取ろうとする。
ここにドラマが生まれる、と考えている私にはジャストミートなテーマだった。

そのバランスが最も不安定なフランシスを演じた
レイフ・ファインズが素晴らしい。
彼から目を離せなかった。
あの光を見失った眼はフランシスそのもの。

「想像力」に対するこの映画のスタンスが好き。
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