せぐうぇいX号

レインマンのせぐうぇいX号のレビュー・感想・評価

レインマン(1988年製作の映画)
4.5
そんな人なかなかいないとは思うが、ダスティンホフマンをこの映画で初めて拝むという人が仮にいれば、その人は彼のことを紛うことなく発達障がいをもった俳優だと思ってしまうだろう。彼自身がどれだけこの症状を負った人たちに寄り添って演技を追求したのかが思い量られる。

物語を通して、何かとんでもない出来事が巻き起こるなどといったことは特段ない。むしろインパクトに欠けた作品と言われても間違ってはいないかもしれない。これは少しずつ、だが着実に兄弟の絆が紡がれていくサマを描いた物語であり、じわりじわりと2人に感情移入していくこの気持ちは、他の映画では味わったことのないものであった。

"兄さんに出会えて良かった"
私もこの映画に出会えて本当に良かった。