『ベルゼバブの孫への話』を読んでみたい
と思いつつ大著なので未だ手が出ず…。
『注目すべき〜』が映画化されていると知り
観てみました。
グルジェフの若い頃のお話です。
自分の存在理由を知りたいと、旅に出るのです。
人間は死んだら何も残らないのか?という問いに
父親が、『人間はある経験を通じて自分の内に繊細
な何かを育む事ができる。この何かは死ぬ時に消滅
しない。』と信じていると答えます。
『繊細な何かを育む』という言葉、なんだか解る
ような気がします。その『何か』が良質なもので
あれば人生が豊かになるのかな、と思います。
自分の存在理由や自分はいったい何なのか、と
探し求めること自体は決して悪いことではないと
思います。でも一歩間違うと永遠に自分探しをする
はめになる危険性も孕んでいます。
どうしたらその見極めをつけることができるん
でしょうね。グルジェフのように真理や神秘に
到達できる人は一握りにすぎないでしょう。
そこを意識して生きる必要があるな、と教えて
くれるような作品で何度も繰返し観たくなります。
グルジェフの教えにスーフィズムの要素もある
のですね。舞踊と神がどうつながるのか理解でき
ないのでそのあたり難しいなと思いました。
ポゴシャンがGOTのメイスター·ルーウィンを
演じたドナルド·サンプターなんですね。若くて
気が付かなかったです。