【ユダヤ人名匠 スピルバーグが撮る195分の黙祷映画】
超有名なこちら、重苦しいハードルが高くて敬遠してたのですがやっと見ました。
友人が元気な土曜の午前に見ろとのことで。w
いわゆるユダヤ人迫害、ホロコーストを描いた今作。迫害されるユダヤ人をシンドラーという実業家が救うお話。
ただ、物語性はあんまりなくて、史実を忠実に再現した感じが強い。
見所は全般に亘るリアル。銃を突きつけられたオトコやいとも簡単に殺すドイツ兵、そして強制労働や迫害の現実。
子供や女性のシーンは辛いなぁ。。
特に顔の表情のアップで撮ったり一人一人の名前を紹介するシーンは監督の迫真性を感じる。
これをスピルバーグの最高傑作という気持ちもよく分かる。
あんまり、知られてないがスピルバーグってユダヤ人なんだよね。彼がこの作品を撮ったのは並々ならぬ歴史への黙祷があった気がする。
この前に上映してたのがあの「ジュラシックパーク」というのもなんか意識の切り替えすごいやろww
最近は「ジョジョラビット」のようなライトな作品の方が受けるのだろうが、この作品の娯楽性のない重苦しさは歴史に残るマスターピースだろう。
※以下は歴史的背景のコメント
今作、歴史映画ではあるがこの一面でドイツを追い込むものでもない。第一次世界大戦でボロボロになったドイツをファシズムで救ったヒトラー、その後過ちを犯し、戦後は米ソの冷戦で東西ドイツに突入。(ここは「グッバイレーニン」がオススメ)
そして冷戦終結後は過去の罪を償い補償と移民受け入れを宣言した近代ドイツ。しかし、今やパレスチナやIS国などの問題で今度はイスラムからの移民に問題を抱えるという。。
悪いことをしたらどこかで仕返しに合う、特に大陸続きであるヨーロッパの宿命なのだろうか。。