"千葉さん使ってチャーリーズエンジェル的なスパイアクションをカンフーとか混ぜてやったらアタルんじゃないかなあ?!"
という企画打ち合わせから構想されたのではないかと思わせる、スパイアクション。
70年代らしいギラつき、爆発力、男性ホルモンがぎゅうぎゅうに詰め込まれた仕上がりは胸焼けする程に素晴らしい。
アクション殺陣もたくさんあるし、ヘリや車、ミニチュア、軍事ギミックも豊富で何気にボリューミーな舞台装置が楽しい。
『傷だらけの天使』を想起させる台詞回しやキャラクターのジタバタ感がだんだん愛くるしくなってくる。
千葉真一のワイルドかつ人懐っこい元気さは魅力的。変身しない仮面ライダーと言ったら語弊があるかもしれないが、生身の人間でこの特撮ヒーロー感は素晴らしい。
ちょっと天才バカボンぽいギャグセンスな気もする。
シリアスよりは面白カンフーアクションものとして、気楽に観るべき作品。