ENDO

恋愛社会学のススメのENDOのレビュー・感想・評価

恋愛社会学のススメ(2009年製作の映画)
4.2
切ない。なんとなく噛み合わないふたり。
建築家としての理想と現実の折り合いをつけられない男。男を夢想家だと叱咤し、行動を促すバンドの広報をする女。愛してるといいながら、買い物の時の、少しワガママで、雑に扱う様がリアル。男の友人の理想のカップルの前で、体裁を気にしている男と素直でいようとする女の溝が徐々に広がっていく。
彼女が窓から飛び降りた時、一度死を体験して彼女は変わったが、男はその事に気がつかない。その後、女が本当に死にかけた時、男は女の存在を再認識する。
難しい。愛情って本当に、内に向いたら破滅に向かう。2人だけの世界、夢中になれるが、そのままでは息苦しくなる。常に外向きでいる事が大事。発散できないと、窒息死しそうになる。
Cat StevensのHow Can I Tell Youがエンディングで流れる。言葉では足りない。やはり、互いを思いやる気持ちだけじゃダメだ。生きることと、愛することが重なりすぎると、機能不全になる。頭の中の理想を打ち破る。そして相手と向き合うこと。普遍的な愛についての話でした。
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