フライ

クリスティーンのフライのレビュー・感想・評価

クリスティーン(1983年製作の映画)
3.8
スティーブン・キング原作、ジョン・カーペンター監督と聴き、観ないわけにはいかなかったが、呪われた車と言う序盤のチープ感からは考えられない、中盤以降のアクションやサスペンス、ホラーとしての面白さは、1983年に製作されたとは思えない秀逸な映画。
いじめられっ子アーニーが、廃車同然の車を見つけ自分で修理するも、曰く付きの車と一緒に狂気の展開へと化していく怖さは、かなりの見応えが。クリスティーンと名付けられた赤い車が、ストーリーが進む内、徐々に人格化していき、アーニーを守りながら嫉妬に狂う女性に見えてくるのは、想像以上に恐ろしいし、面白かった。同時にアーニーが抱えるいじめや両親との確執、友情や恋愛などが、上手いこと盛り上げているのでとても楽しめた。
今回初見も、余り考えてしまうとツッコミ所だらけだが、CGが無い時代に製作されたとは思えないクオリティの高いシーンや、アクションシーンの迫力に、今見ても全く違和感を感じ無い面白さと、徐々に盛り上がる狂気と恐怖の展開の素晴らしさに感服する面白さが。
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