RAY

メリー・ポピンズのRAYのレビュー・感想・評価

メリー・ポピンズ(1964年製作の映画)
3.9
“魔法”


1964年製作のディズニー・ミュージカル。
作曲賞などアカデミー賞5部門を受賞した作品です。
イギリスの作家である、パメラ・L・トラヴァースの『メアリー・ポピンズ』を原作としています。

ミュージカルとアニメーションを合成させた作品となっているのですが、よりディズニーの魅力が満載になっていて、とても楽しい作品です。

いちばんの魅力はやはり歌です。

メリー・ポピンズ役のジュリー・アンドリュースはその歌の巧さから、メリー・ポピンズ役に抜擢されたとのこと。
本作ではアカデミー賞主演女優賞を獲得していますが、その後、『サウンド・オブ・ミュージック』にも主演する等、彼女の実力がよく分かります。
さらに、ディック・ヴァン・ダイクの歌とダンスはとても魅力的。
『チム・チム・チェリー』も『スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス 』もメロディの魅力だけでなくて、ダンスや表情など表現の魅力がいっぱいです。


ストーリーに関しても多少気になることはあるものの、大事だと分かっていても忘れがちなことが描かれていて、気付いたら細かいことは気にならなくなっていると言うディズニー・マジックで素敵な気持ちにさせてくれます。


僕はこの作品をはじめて観たのですが、ディズニー・ランドのパレードで見かける知らない女性がメリー・ポピンズだったことに気付きました。
ディズニーの良さは映画の中だけでなくて、現実世界にも魔法をかけてしまうことだと思っているのですが、自粛解除となったとは言え、大勢が集まる場所に行く気持ちが躊躇されるのも事実。
コロナとは長いこと付き合って行かなければならないのだろうけど、早く会いに行きたいなと言う気持ちになりました。
映画の中やディズニー・ランドの中の魔法だけでなくて、気持ちにも魔法をかけてくれるディズニー作品でした。


観て良かった。
RAY

RAY