KnightsofOdessa

ウディ・アレンの重罪と軽罪のKnightsofOdessaのレビュー・感想・評価

2.8
No.799[結局貧乏ヲタクは金持ちイケメンに勝てないということ] 58点

開始1分くらいで自分に合わないことを悟ったが、まぁ普通に見終わることが出来た。映像もニクヴィストという割に記憶に残るものが少なかったと思う。実はアレン映画はそれなりに見てきたが、地雷を引いたのは初めて。いささかショックが大きい。

重罪と軽罪というのはそれぞれジュダが犯した愛人殺しとクリフが犯したつまらん浮気を指しており、重罪が裁かれず平和裏に終わるのに対して軽罪が徹底的に叩き潰されるのが不憫でならない。ということを言いたいらしい。クリフを演じているのがアレンだから特に何も思わないが、話の筋だけ追っていくと普通に同情する。

アレンは”教養をひけらかす”奴や”つまんない観念を押し付けてくる”奴が大嫌いなのだろう。すごく分かる。特に若いうちから成功しかしていない連中に多く見られる現象で、私の大学にも(他所の大学にも)多数見受けられるのだが、彼らは自分がそうなっていることに気付いていないのだろうか。それとも気付いてわざとやっているのだろうか。「ミッドナイト・イン・パリ」でマイケル・シーンが演じていた役もパリで教養をひけらかす奴だった気がする。よほど嫌いなのだろう。非常に理解できるし同情する。

途中、”教養をひけらかす”義兄レスターがわちゃわちゃしながらレコーダーに思いついたことを吹き込んでいるシーンでドナルド・トランプが登場していた。この時代から”ニューヨークで成功したヤツ”の代名詞で使われていた。

と、整理してみたが、未だに何が気に食わなかったのか分からない。見るタイミングを間違えただけなのかもしれん。まぁ、アレンの人生哲学に共感しても何も得られないので、特段人に薦める映画でも無い気がする。