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ギャング・オブ・ニューヨークのkarmapoliceのレビュー・感想・評価

3.3
Gangs of New York:マーティン・スコセッシ監督、レオナルド・ディカプリオ、ダニエル・デイ=ルイス主演、2002年作品。構想30年、撮影はローマ郊外の大規模映画スタジオである「チネチッタ」に当時のニューヨークの街並みを完全再現して行われ、撮影期間270日、制作費約150億円を投じて制作された。「ネイティブ・アメリカンズ」とアイルランド移民の徒党「デッド・ラビッツ」の抗争を描いた作品。

とりあえずセットや美術や衣装は素晴らしいし、エキストラの数もかなりのもので映像的に観応えがある。主演の2人も素晴らしい演技で、脚本も細かなエピソードまで丁寧に描かれていて至れり尽くせりな感じだろうか。ただ16年もの思いを込めた復讐劇は重たいわりには、あまり興味をそそられなかったのも正直なところだろうか。160分はけっこう長く感じてしまった。

スコセッシ監督は「カジノ」を劇場で観たけど、内容の割に同じようにかなり長く感じてしまった記憶がある。タクシー・ドライバーは良かったけど、スコセッシ作品と相性がイマイチなのかも知れない。

ディカプリオではなく悪役であるダニエル・デイ=ルイスの方が、主演男優賞を受賞しているのもけっこう頷ける気がする。

EDのU2がこの映画のために書き下ろした楽曲はピッタリでカッコいい。U2もアイリッシュなのでハマり易かったのだろうか。
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