カスパー・ハウザーの謎の困ったちゃんのレビュー・感想・評価

小さな馬の人形で遊ぶ汚れたおじさんに内心騒然となる…。出自不明のカスパー・ハウザーの短く数奇な人生。本人の認知はともかく、特殊で過酷な環境で“ただ生きた”彼の体感からすると逆に長い長い人生だったようにも思える。

排泄もままならない劣悪環境に至った経緯にしろ、定められた運命としか言いようがないラストにしろ謎が多いとても奇妙な作品だった。

観賞後Wikiなどを読むと更に謎が深まったし、生育環境と人格形成の切っても切れない関係性の再確認にもなった。

• #2020鑑賞