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恐怖の報酬のnagashingのレビュー・感想・評価

恐怖の報酬(1953年製作の映画)
3.5
いろいろと頭がおかしい事態が続出。おあつらえむきに次々に障害が配置されるあまりの不都合主義っぷりに苦笑い。この映画じたいが一歩まちがえればギャグになりかねない悪路を突っ走っている。終盤には「衝撃NG」のスリルが退潮し、なにがなんでも前に進むんだという執念ばかりが前景化してしまっているが、全身油まみれの迫力と野郎ふたりが密着している絵面の暑くるしさに強引に押し切られた。爆音に先行する爆風、というリアリズムを逸した鮮烈な表現には震える。2000ドルじゃ割にあわないことだけはたしか。
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