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掠奪の町のHKのレビュー・感想・評価

掠奪の町(1941年製作の映画)
3.4
CS録画ですが、モノクロ・スタンダードのかなり古い西部劇。
原題は“Texas”(テキサス)
主役はウイリアム・ホールデン(当時22歳)とグレン・フォード(当時25歳)ですが、こんなに若い二人は初めて見ました。
あまりに若すぎて、知らずに観たらどちらにも気づかなかったかも。

これまで見た中で一番若いホールデンは本作の10年後の『サンセット大通り』、フォードに至っては35年も後の『ミッドウェイ』や『スーパーマン』以降しか知りません。
とくにフォードはホールデンより甘いマスクで背も高く、若い時はこんなに二枚目だったとは驚き。

舞台は南北戦争直後の飢饉に見舞われた西部、元南軍兵で仕事も無い二人の若者は新天地テキサスに向かいますが、いろいろな事件に巻き込まれ・・・というか、この二人もけっこう悪さをするんですけどね。
それでも周りがこいつらに輪をかけて悪い奴ばかりで、話は二転三転してかなり複雑に。
そのせいで、面白いシーンはいろいろとあったもののラストはいまひとつスッキリとしない印象でした。

ところで、序盤でホールデンが拳闘をするシーンがあるんですが、『天空の城ラピュタ』に出て来たパズーの親方の殴り合いにそっくり(?)。シャツは破きませんが。
ここは完全にギャグ・パートです。

あ、それからホールデンが馬車に引きずられながらも荷台をよじ登り運転席を乗っ取るのは『レイダース』のトラックのシーンの元ネタかも。
ホールデンに荷台に投げ飛ばされデコボコ道なのでひっくり返ったまま本当に飛び跳ねてる女優さん(クレア・トレヴァー)にも拍手。
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