しょう

名探偵コナン 銀翼の奇術師(マジシャン)のしょうのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

約2年ぶり3回目の鑑賞。
『世紀末の魔術師』に続くキッドメインの劇場版である。

次作の『天空の難破船』では、仲良し感がかなり出ているコナンとキッドなので、緊張感がある共闘関係としては、この作品が見納めかもしれない。

キザな言動が印象的なキッドであるが、本作品では、周囲を掌に乗せて上手く立ち回っている点が、より印象的である。
偽物と証明できない新一になって現れて、長めの警棒でわざと気付かせ、ブラフの着地で逃げ切っており、コナンを手玉に取っていると言って過言ではない。

メインの事件自体は、中盤で終わっているという点も、なかなか特異であり、前半はミステリー、後半はサスペンス&アクションといったテイストと思われる。

前半の殺人トリックは、シンブルながらも気付ける描写も入っており、推理参加したい人にとっては丁度いい難易度のように思う。

また、後半のスリーサイズと文殊ならぬ、真珠の知恵の件は、コックピット内だけでなく、鑑賞者にとっての緩和剤になったのではないだろうか。

あと、この頃の作画めっちゃ好き。

キッド作品はどうしても、メインの事件との絡みと配分が難しくなるが、キッドを堪能したい人にとって、非常に楽しめる作品であった。
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