しょうさんの映画レビュー・感想・評価

しょう

しょう

リライト(2025年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

そんなに多くタイムトラベルものを観てきた訳ではないが、まだまだ切り口があるんだなあと驚かされた作品だった。

序盤は過去のタイムトラベルものをオマージュするようなシーンが随所に差し込まれ、同時に爽やか
>>続きを読む

名探偵コナン 隻眼の残像(せきがんのフラッシュバック)(2025年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

ここ3年、個人的にコナン映画の復権を感じていたので、今作はいろいろもったいないと思ってしまった。

ミステリーが幹で、ラブコメやアクションといった要素が花を添えているのが初期コナンだったが、
近年は、
>>続きを読む

ジャッジ 裁かれる判事(2014年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

どの映画を観ようかとカテゴリから検索したときには「クライム」で見つかったのだが、完全に「家族もの」の映画だった。

黒の自覚があるものですら、あらゆる手段を用いて白にする弁護士が主人公。
どうやら彼は
>>続きを読む

グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

テンポ感よく、時代背景のイメージも織り交ぜつつ、人生に起きる悲喜交交が描かれていた。

ホテルの一流のコンシェルジュがその行いから、資産家の遺産相続争いに巻き込まれ、喜劇チックな中で困難が降りかかり、
>>続きを読む

マネーモンスター(2016年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

100分弱ということで、近年の映画にしては短めと思われ、伝えたい要素にしっかり絞って作られているのが印象的だった。

観客をストーリーに入り込ませるために、主人公を中心に過去の回想やストーリーをし
>>続きを読む

アラジン(1992年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ちゃんと見たのは初めてだったと思う。
『 フレンド・ライク・ミー』 や『ア・ホール・ニュー・ワールド』 といった曲は元々好きだったので、どういう文脈で出てくる曲だったのかというのが知れて良かった。
>>続きを読む

キングスマン:ファースト・エージェント(2020年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

メインタイトルはかなり前から知っている有名作品。プラスで知っているのはスパイもの?というくらいの知識で視聴した。
また見終わった後に、これが1作目でないことに気づいた。
何作目かに過去を掘り返すための
>>続きを読む

MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

前情報ほぼゼロ。タイムループ系?というくらいの感覚で見始めた。

ほぼ全てのことは小さな企業の1つの部屋で繰り広げられる。
ループが起きていることを分かりやすくするために、同じ画を使いつつも、新しい画
>>続きを読む

劇場版TOKYO MER 走る緊急救命室(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

連ドラ、単発ドラマからの映画という王道での映画化。

みんな大好き音羽先生は、MERのメンバーからは離れてしまったものの、統括官としてタクトを振るい、何だかんだ最後は現場に来てしまう。
チームものでは
>>続きを読む

エミリア・ペレス(2024年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

金曜の夜に何か見たいなと思いふらっと映画館へ。
あらすじをさらっと見ただけだったので、ミュージカルが始まったときは「お、そんな感じ?」と面食らってしまった。

正直あまりミュージカルは好きではない。日
>>続きを読む

シビル・ウォー アメリカ最後の日(2024年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

想像していた作品とテイストが違ったこともあり、個人的にはあまりおもしろくなかった。

映像自体は良かった。挟まれる写真も良かった。
迫力があり、時には緊迫感もあり、視覚情報だけの評価であれば、もう少し
>>続きを読む

アナログ(2023年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

この時代に、アナログでしかつながれない人との恋。
という設定により、見やすく仕上がっている映画だった。
ただ、だからこそ描けるものに仕上がっているかというと、そうではなかったかなというのが、率直な感想
>>続きを読む

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

最初はちょっとしたきっかけだった。

転校した学校で教師のふりをした。
1週間バレることなく過ごせた。

小さな成功体験がそのあとの彼を変える。
彼は嘘をつくことで、地位も名誉も金も女も手に入れた。
>>続きを読む

劇場版 HUNTER×HUNTER The LAST MISSION(2013年製作の映画)

2.0

少し前に見た「緋色の幻影」もそうだったが、本編のクオリティと比較すると、
なんちゃってHUNTER×HUNTER感が否めなかった。

ゴンって放っておくと、基本的に猪突猛進で、自分のことを粗末にして物
>>続きを読む

ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

見終わった今、素直に自分の人生を一歩一歩踏みしめて行きたいと思える作品だった。

希望を持たなければ絶望することもない
という言葉は別の作品で聞いた言葉だと思うが、
では、希望がない人生は果たして生き
>>続きを読む

劇場版 HUNTER×HUNTER 緋色の幻影(ファントムルージュ)(2012年製作の映画)

1.5

このレビューはネタバレを含みます

コレジャナイ感がすごかったです。

映画の特典の冊子はけっこうおもしろかったので、期待していたのに…。
HUNTER×HUNTERの皮を被ったペラペラ友情ストーリーという印象でした。
そういうストーリ
>>続きを読む

メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

優しい気持ちになれる素敵な映画でした。

主人公のうららは、自分の今後に迷い始める高校2年生。
目的を持って頑張っている人も、それを横で支える人も、周りの良いところが目に付きすぎてしまう。

好きなの
>>続きを読む

憐れみの3章(2024年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

普段なら見ない映画を観ようと思って選んだ1作。
その目論見は無事成功したが、思ったよりぶっ飛んでいて、今まで動いたことのない感情が無理やり呼び起こされた感じがある。

3章に分かれており、異なる世界観
>>続きを読む

踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望(2012年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

タイトルの通り、『踊る大捜査線』本編最後の1作。
10年ぶり?2度目?の視聴。

最後、一歩進んだというところまで描きたかったのだろう。
そのため、これまでの3作よりも暗さが目立つパートが多く、またそ
>>続きを読む

踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!(2010年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

10年ぶり?2度目?の鑑賞。
『敗れざる者』の予習として。

インタビューなどを見れば分かるのだろうが、次の4作目も意識した作りになっていると思われる。
が、一部のキャラで振り返ると行動の一貫性がしっ
>>続きを読む

踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!(2003年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

10数年ぶり、2度目?の試聴。
あの名ゼリフ?「レインボーブリッジ封鎖できません」が飛び出した1作である。

これまでの盤石の布陣に、真矢みき演じる沖田が、バリバリのキャリア至上主義を引っ提げて乗り込
>>続きを読む

ラストマイル(2024年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

予告では『アンナチュラル』『MIU404』のシェアードユニバースに惹かれたが、さすが乃木さんと言ったところか、鑑賞後の今、社会や自分についてつい考えてしまう作品だった。

作品は主人公の舟渡エレナを中
>>続きを読む

踊る大捜査線 THE MOVIE 湾岸署史上最悪の3日間!(1998年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

10年ぶりくらい?2度目の鑑賞。
『室井慎次 敗れざる者』の予習として。

『踊る大捜査線』に限らず、映画版の刑事ものや推理ものでは、テレビ版では出てこないスケールの犯人が登場するが、
本作品はその中
>>続きを読む

室井慎次 敗れざる者(2024年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

まずは前半戦の本作。
警察を辞めた室井慎次の今とそこに至るまでの背景が明かされる。

室井さんのこれまでの生き方から、里親をしているというのは何かしっくり来る。
相変わらず積極的なコミュニケーションを
>>続きを読む

シティーハンター(2024年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

原作へのリスペクトが終始感じられる1作だった。

漫画の実写化において、漫画特有の空気感の再現が難しい。
それは漫画だからこそ違和感がないキャラクターの雰囲気や演出、世界観など多岐に渡る。

本作では
>>続きを読む

ルックバック(2024年製作の映画)

3.8

喰らいに行って、実際喰らって帰ってきた。でも、喰らいきっていない気もする。
60分弱、無駄な時間が1秒もない作品だった。

元々あんまりタツキ先生の作品にはハマってこず、『ファイアパンチ』も『チェンソ
>>続きを読む

名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)(2024年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

公開初日、そして昨日と2回見てきた。
長らく『名探偵コナン』、並びに『まじっく快斗』を追ってきた人ほど楽しめる作品になっていると思う。

まず、冒頭。
津田健次郎さん演じる土方がシンプルにカッコいい。
>>続きを読む

ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦(2024年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

原作は1年ほど前に読了。鑑賞直前に烏野と音駒の絡みがあるパートを漫画で予習(復習)してから臨んだ。

話の大部分が研磨視点で展開されていく。それによって研磨が関わるシーンの前後関係や彼の内面が深掘りさ
>>続きを読む

機動戦士ガンダムSEED FREEDOM(2024年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

ガンダムシリーズは全く見たことがなかったが、熱心な友人から一緒に見に行こうと誘われ鑑賞。
誘われたのは1週間ほと前だったが、こちらも見るからには楽しみたいので、時間的に可能な予習範囲をその友人に確認。
>>続きを読む

Kids Return キッズ・リターン(1996年製作の映画)

2.6

このレビューはネタバレを含みます

個人的に全くといっていいほど刺さらなかった。
おそらく、20代で時代を知らないというのと、自分の人生と違いすぎて共感できるところがなかったからだと思う。

と言ってもまったくおもしろくなかったというわ
>>続きを読む

フィールド・オブ・ドリームス(1989年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

見たきっかけはオードリーのライブに向けてだったが、結果、素敵な映画に出逢うことができた。

一面に広がるトウモロコシ畑を今まで見たことがないし、あの規模の畑はそもそも日本では見ることができないだろう。
>>続きを読む

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

役所広司演じる平山は、傍から見ると何も変わらない日々を送っている。
しかし、全く同じ時間というものはこの世に存在しない。そう、光と影のゆらめきで一瞬たりとも同じ姿を見せない木漏れ日のように。

近所の
>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

観終わった今、2時間近くどこかの世界に連れて行かれていたような、そんな感覚が残っている。

これまで様々な映画を見てきたが、気持ち悪いという感情が湧き出した作品はこれが初めてだ。
視覚的にぞっとしたの
>>続きを読む

ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

週末の仕事終わりのレイトショーで鑑賞。落ち着いていくはずの時間帯が、興奮の時間に変わったことほ言うまでもない。

他の方も書いているが、ほぼ全てがアクションシーン。撮影はもちろん区切って行われているが
>>続きを読む

沈黙の艦隊(1995年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

原作未読。実写映画化をきっかけにアニメの存在を知り鑑賞。
30年ほど前の映画なのだが、今なお解決していない問題があることを突きつけられる。

一隻の原子力潜水艦が、独立国家宣言をし、それを各国に受け入
>>続きを読む

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

普段ゲームをほとんどやらない私でも知っている、赤い帽子のひげのおじさん。

異世界転生につながる今回の設定は、当初からのものではないようだが、現代の雰囲気に合せてうまく作られているなあと感じた。

>>続きを読む