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ガメラ2 レギオン襲来の3104のレビュー・感想・評価

ガメラ2 レギオン襲来(1996年製作の映画)
2.9
ひさびさに鑑賞。

前作よりポリティカルとサイエンスがやや減で、そのぶんアーミー成分はかなり増。“現場”の自衛隊員を中心に対怪獣対策、作戦が進んでいく。

今作もテンポよく無駄のない展開とパワフルな特撮は流石だが、どう見ても死んだであろうガメラが「子供たちの想いで復活!」のくだりがどうにも解せない。そりゃ昭和ガメラでも氷漬けになったり卵を産み付けられて仮死状態になったりと色々あったが、如何にガメラは子供の味方(そういえば今作では明確にその描写はなかった。これはいい点とも悪い点とも言えないのだが、今作では人とガメラとの距離が遠い。物語の最後に言及されるが、実はここでのガメラは“人類側”ではなく“地球側”なのである)とはいえ・・。巷では人気の高い作品なれど、あの部分だけはとてもテンションが下がってしまうのだ。

平成の世に復活したガメラシリーズなので納得といえば納得なのだが、レギオンの造形や生態、パフォーマンスに「昭和の怪獣臭」が全くない。個人的には魅力~「色気」と表現しようか~をあまり感じないが、前作よりハードな筆致のこの作品にはよくマッチしていると思う。

ヒロインは中山忍から水野美紀にスイッチ。昨今の活躍ぶりを考えるとまだまだとても初々しい。彼女をそこはかとなくエロく撮りたい、という金子監督の強い意志がヒシヒシと感じられる。
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