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レナードの朝のしゃにむのレビュー・感想・評価

レナードの朝(1990年製作の映画)
4.5
大いなる目覚め。
そうであることが当たり前だと思っていることに、そう思えることに感謝しなければいけないと気づかされました。
家族に、友達に、恋人に、仕事に、目を閉じて目を閉じたら必ず自分を迎えてくれる朝に、毎日に、素晴らしくてかけがえのない人生に。レナードは長い、長い、長い眠りから覚めてそう悟りました。母親の果てしなく長い献身に無償の愛情を見つけます。恋の喜びを見つけます。友達を持つことの素晴らしさを見つけます。意思を持つこと、意思持てること、意思が相手に通じることの大切さを見つけます。たとえ抜け殻になろうとも他人の意思を借りて意思を表すことが出来ます。病人だから誰かの手を借りなければ困難なのは当たり前です。だけど、人は生きる上で他人に依存しなくては生きて行けません。家族が、友達が、恋人が、何処かにいる誰かが自分の人生に影響を与えます。あまりに当たり前過ぎて、毎日の生活ではなかなか気づくことはありません。当たり前の大切さを。この映画を観てで気づかされました。レナードの朝はぼくの目覚めの朝でもありました。
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