ぴよぴよ

ロスト・イン・トランスレーションのぴよぴよのレビュー・感想・評価

4.0
不思議の街東京を、ビルマーレイとスカーレットヨハンソンが彷徨う。あ〜これは好みのタイプ💕

香港や台湾に旅した時のトキメキを思い出した!私も久々に、知らない街で異邦人になってみたい!


元?映画スターのビルマーレイが、サントリーウイスキー"響"🥃のCMに出演する為、ひとり東京へ。訳わかんない要求してくる日本人撮影チーム…気乗りがしない仕事に笑顔もぎこちない。時折かかってくる妻からの電話も鬱陶しい。

夫の仕事について東京にやって来たスカーレットヨハンソン。忙しい夫にほったらかされて暇を持て余してる。

そんな2人が、宿泊先パークハイアット東京のバーで知り合う。ゆる〜い感じの中年男と若い女性が、自然に近付いて行く過程がステキだ🍸

まわりは日本人ばかり。東京だもんね。当たり前!違和感だらけの出来事や人々の中で、妙に落ち着く2人。

なんだろ。恋人でもないし、友達でもない。でも隣にいると安心する人?スカヨハの夫が仕事でいない間、2人は行動を共にする。

東京の猥雑な風景が、妙にしっくりくる。私も街と人を異邦人の目で見てしまう。

ビルマーレイは、このまま"オンザロック"のお父さんになりそうなキャラ。このお話現在まで続いてる?

小柄なスカヨハが、東京や京都をひとり歩く姿に違和感がない。街に溶け込んでるのが不思議。

ソフィアコッポラ監督が、若い頃日本に滞在していた時の体験を元に、たった27日間で作った半自伝的作品。

2003年最大のダークホース映画と言われ、ビルマーレイ、スカヨハ、コッポラに数々の賞をもたらした。

日本以外の国での公開時、あえて日本語の字幕は入れなかったんだとか。そりゃ異邦人感増すよなぁ。

この映画の不思議な魅力は、ビルマーレイとスカヨの微妙な距離感と街の風景。お互いに芽生えた感情が何なのか認識出来ないまま、もどかしく迎えるラスト。

ビルマーレイはスカヨハに何をささやいたの?知りたいなぁ。

ユーモアに、ちょっと切ない思いを混ぜてカクテルにしたみたいな映画🍸

パークハイアット東京で、ロストイントランスレーションってカクテル出したら売れそう😋→(あったりして)
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