良いわぁ〜！横浜流星。昔あんなに苦手だったのに、いつの間にか主演作は必ず観たくなる俳優さんのひとりになった。
えっ？まだ26歳ですって？変幻自在の演技に貫禄すら感じる。再来年の大河ドラマの主役に選ばれたのも納得。
8月に公開の体をムッキムキに仕上げたと言う「春に散る」も超楽しみ！
終始俯いたまま、暗い目をした青年優（横浜流星）は、村のゴミ処理施設で働いている。父親の罪と母親の借金を抱えて、絶望感に打ちひしがれながら、かろうじて生きてる優。
そんな彼の元に、同級生だった美咲（黒木華）が都会から戻り、救いの手を差し伸べる。
ゴミ処理場の広報担当として優を抜擢。優はその真摯な活動ぶりで、一躍村の有名人となる。
挟まれる薪能の幽玄な世界。幼かった優の瞳に映る篝火。そして雑然としたゴミ処理場の景色。
嫉妬、策略、愛憎が渦巻く暗い村。何が善で何が悪？最後に下される審判は？
終始淀んだ雰囲気の中で物語が展開し、暗かった優の顔が環境の変化で明るくなっても、いつか何か嫌なことが起きるんじゃないかってザワザワしてた。
救いようがない話と噂に聞いて劇場鑑賞断念したけど「ヤクザと家族」にも通じるこの世界感…嫌いじゃなかった。
