かい

プロヴァンスの贈りもののかいのレビュー・感想・評価

プロヴァンスの贈りもの(2006年製作の映画)
1.3
『プロヴァンスの贈り物』

巨匠リドリー・スコット監督のノスタルジックな作品。彼の作品の中ではワーストだった。
ロンドンの敏腕ディーラーが、叔父の遺産相続をするために南仏へ向かう。即日でロンドンに戻るつもりの彼だったが、滞在が延期する事態になり、叔父の家に泊まることになる。やがて、プロヴァンスの豊かな自然や美人に魅了されていく。
大好きな作品でもある『ジュリエットからの手紙』のような南仏が舞台の大人のラブストーリーを期待しただけに、肩透かしを食らった感があった。もちろん、ラブストーリー要素はあるんだけど、決して丹念に描いてはない。滋味豊かなワインおかげかもしれないが、肉体関係から恋人になるのが性急なんだよな。恋愛もワインのように熟成させた方がいい気もしなくはない。あと、度々訪れるギャグパートが寒すぎる。独りでコントを披露するラッセル・クロウは観ている方も恥ずかしくなってくる。オスカーをもたらしてくれた恩師じゃなかったら、ワイングラス投げまくってるであろうレベルのお粗末な芸だった。
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