かい

仮面の男のかいのネタバレレビュー・内容・結末

仮面の男(1998年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

『仮面の男(1998)』

『ダルタニャン物語』をベースにした作品。リシュリュー枢機卿との対決から年月が流れ、晩年期を迎えていた三銃士が登場する。
まず、主役が誰なのか分かりにくかった。テロップ上ではディカプリオが主人公なのだが、暴政を行う悪役と仮面を被る役のために引き込まれない。なので、ダルタニャンは三銃士と敵対する役であったが、ここは手堅く彼を主役として捉えた。
中世の衣装や建物は見事に再現されていて、ブルボン朝の趣がキャッチできた。一方で、戦闘シーンは不満が残った。三銃士が全盛期並の活躍を披露できないのは当然であるが、そこをうまく補完してほしかった。例えば、近衛銃士隊との戦闘シーンでは、致命傷を避けた剣術には見えなかったし、また、目をつぶった状態銃を乱発するシーンでは三銃士に一発も当たらないのが不自然すぎる(パルプ・フィクションのパロディなら許す)。
実力派俳優を揃えただけに、アクションシーンが凡庸なのはボヤキが出る。
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