エドガー・ライト×サイモン・ペグ×ニック・フロスト作品第2作目。サイモンが演じる主人公は、大学を首席で卒業し頭脳明晰、スポーツ万能で検挙率トップクラスのエリート警官、まさにスーパーポリスマンである。『ショーン・オブ・ザ・デッド』や『M:I』シリーズでは、どこか頼りない男を演じるサイモンが全く正反対とも言える役を演じるのは、かなり驚いた。
その優秀さ故に、周りの仲間に疎まれ田舎町サンフォードに左遷されてしまうことになるサイモン。しかし、何処かのどかなその町で一件の殺人事件をきっかけに、大きな陰謀に巻き込まれることになる。
コメディー調は抑えサスペンス色が強い前半だが、後半でその空気は一変する。まるで、登場人物全員が前半では押し殺してきた欲求を爆発させるが如く、カルト集団と警官たちとの全面戦争が繰り広げられるのだ。そのぶっ飛んだ展開もさることながら、1番はっちゃけているのは、終始真面目な顔をキメながら、カルト集団とは言え一般市民に容赦なく銃を撃ちまくるニコラス警官(サイモン)なのは言うまでもない笑。警官たちの命を賭けた戦いの中にあるシュールな笑いがこの作品の最大の魅力でしょう。
