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ディボース・ショウのGreenTのレビュー・感想・評価

ディボース・ショウ(2003年製作の映画)
1.0
ジョージ・クルーニーとキャサリン・ゼタ・ジョーンズ・・・2人共あまり好きではないので、どーかなと思ったのですがやっぱり・・・。

ジョージ・クルーニー演じるマイルス・マッシーは、離婚専門の弁護士で、『マッシー・プリナップ』という強固な婚前規約を作ったことで有名。

キャサリン・ゼタ・ジョーンズは、金持ちと結婚して、離婚しては莫大な慰謝料を請求している結婚詐欺師のマリリン。

詐欺ではないんだよね。でも、旦那が浮気するような状況を作って浮気させ、それを探偵にビデオに撮らせて証拠として離婚裁判に持ち出して、慰謝料がっぽり取ろうという、そういう女。

しかしマイルス・マッシーは、金持ちの旦那を守り、奥さんにビタ一文出さないような弁護士で、マリリンはTVプロデューサーとの離婚裁判で負けて、マイルスに復讐しようとするのですが・・・

みたいな話なんですけど、金持ちセレブの結婚・離婚の話なんて「勝手にやってろ!」って感じで全く共感もしなければ興味も持てない。

なんか、マイルスはマリリンに惚れて、マリリンはマイルスの財産狙いで、この2人が馬鹿し合うのが面白いポイントなんだろうけど、2人ともコメディ下手くそだしなあ〜

ジョージ・クルーニーは、なぜかコーエン・ブラザーズが好んでコメディに使っているけど、なにがそんなにいいのだろうか。顔芸とか、コミカルな演技とか、すっごいわざとらしいし、全く面白いと思ったことがない。

キャサリン・ゼタ・ジョーンズは、すごいキレイなんだけど、なんだか垢抜けない人であまり好きではない。なんかおばさんぽいと言うか。ホントこの役みたいに、結婚詐欺やってたらハマりそうな人。けどこの役いいかって言ったらそうでもなくて、演技できるのこの人?って感じがしてならない。

2人の馬鹿し合いの中で、何度も「プリナップの契約書をビリビリにする」シーンが出てくる。プリナップって、結婚前にお金たくさん持っている方が、持ってない方に、離婚のときに全財産持っていかれないように、「これだけしか上げませんよ」と契約するものだと理解しているのですが、これをお金持っている方がビリビリ!って「なかったことにする」って言うのは本当に愛している、君のこと信頼しているっていう意思表示ということらしい。

で、マリリンはお金持ちなのにプリナップをビリビリにしたって言って、マイルスが本物の愛に目覚め、血も涙もない離婚訴訟の弁護士を辞める、って話なのだが、この後2転3転あるけど、基本的に「セレブの離婚問題」を風刺しているんだろうなと思うのですが・・・

この映画はコーエン・ブラザーズが初めて「雇われ脚本家」として制作に関わった作品らしくて、きっと今までは自分たちのオリジナルしか制作してなかったから、たまには違うこともしてみよう!と思ったのかもしれませんね。

私は『バーン・アフター・リーディング』も面白くなかったので、コーエン・ブラザーズのコメディは当たりハズレ激しいんですけど、この作品はコーエン・ブラザーズ臭さえもしない、なんかB級ラブコメみたいな、あまりにレベル低い感じがした。

でも「すっごい面白かった!」って投稿者もiMDbにはすごい多くて、改めて人の意見とは色々なんだと思い知らされた。
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