eop421

寄宿舎 悲しみの天使のeop421のレビュー・感想・評価

寄宿舎 悲しみの天使(1965年製作の映画)
4.0
同性愛が世に受け容れられやすくなる前のお話。同性愛には厳しい神学校が舞台です。
転入してきたジョルジュが友人のルシアンとアンドレがマズイ関係であることに気が付きます。それをローゾン神父に言いつけるのです。お陰でアンドレは放校処分…。そんなことをしておいてアレクサンドルに対して罪の意識もなく恋心を抱くジョルジュに疑問を持ってしまいます。他人の仲を裂いておきながら、罪悪感を持つ感じがないのが不思議で仕方ありません。愛する人との仲を裂いた相手を知ってか知らずか、ジョルジュとアレクサンドルの仲を優しく見守るルシアンが可哀想でした。
トレンヌ神父も謎。男の子が好きなのでしょうか?生徒を部屋に呼んではタバコと酒を出す、って神父としてどうなんでしょう。普通の大人でもマズイのに。アレクサンドルのこともお気に入りだったのかな?
最後のアレクサンドルの行動はジョルジュへの当てつけみたいで複雑な気持ちに…。
eop421

eop421