フライ

ユナイテッド93のフライのレビュー・感想・評価

ユナイテッド93(2006年製作の映画)
4.2
一切の無駄を省き有名キャストを配せずドキュメンタリーの様に展開する内容は事実なだけにリアリティーと緊張感は半端では無かった。
9.11で起きたテロは誰もが知る事実だが、その中で本作内容はワールドトレードセンターとペンタゴン墜落事故が余りにもインパクトが強すぎて詳しく知ったのは暫く立ってからというのが事実。故にこの映画でユナイテッド93に乗っていた乗客の勇気ある行動を見れるのは感慨深いものがあった。
序盤はゆったりとした日常を映した感じなので、少し飽きる部分も有るが、それが尚更後半の非現実的な展開を強調して見れた。それでも早い段階で緊張感に包まれるので最後まで全く目は離せなかった。ハイジャックが起きたかもしれないと分かってから暫く管制室での楽観的な雰囲気はとても印象的だったが、その後の展開は事実として知っているだけに観ていて震えがきたし、涙が出そうに。
正直本作を観ていると当時LIVEでテレビに流れていた事実とは思えない状況が鮮明に想い出されストレスも感じたが、真実を知る事も大切なのでとても尊い作品に思えた。
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