とびん

幸福の黄色いハンカチのとびんのネタバレレビュー・内容・結末

幸福の黄色いハンカチ(1977年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

刑務所から出てきた不器用な男と田舎から出てきたダサい芋男と男に振られた冴えない女が、ひょんなことから車で旅して友情に似た関係性ができる話。
3人の関係性がよかった。友人でもなければ、知人でもない。でも知り合い以上の関係になっていくというのが、緻密に描かれていた。
また、高倉健の素性が最後まで分からないので、ちょっとしたミステリーも入っている構成で惹き込まれた。
ただ武田鉄矢のイキってる九州男児は最高にダサかった。周りにいたら絶対に避けるタイプ。
桃井かおりのキャラも好きじゃない。泣き声うるさいし笑
高倉健は不器用好きだし笑
あまりキャラは好きになれなかった。けど、正反対な性格の3人がつるむようになるというのが面白かった。
もう1つ面白いのが、高倉健は殺人を犯した罪で捕まった過去を持つ主人公の感じがしない。
結構重い罪だけど、重い感じはなく、かといって軽い感じに描かれてもいない。うまい具合にぼかしているのがすごい。映画の大筋ではないからぼかしたんだろうけど、なかなかできない。そこにちょっとはスポットを当てたい欲が出るのに、そこに当てないのが良かった。
ただ、今この映画やったらコケそうだなー笑
とびん

とびん