とびん

彼女たちの革命前夜のとびんのネタバレレビュー・内容・結末

彼女たちの革命前夜(2019年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

女性解放運動の転換期に活動していた人たちをモデルにした実話。

僕は、女性差別などがそれほど可視化していない時代に生まれてきたので、女性がどう平等になっていたか、それがこのようにわかりやすく暴動になっていたことを知り、驚いた。
テレビの生放送が絡んでいたとは……。

政治の話などになると、「思想が強い」という理由で嫌悪されがちだが、やはりこういった人たちの営為があったからこそ、今の時代が築かれていると考えてると偉大だよなあと思った。

容姿差別を悪いと思っている女性と、それを武器にする派閥の二グループがあって、だからこそ「価値観」を正しく説いている作品だった。
別作品で、『トレインスポッティング』という映画で、印象深いセリフがある。

確かに世の中も音楽も変化してた。ドラッグも。
男と女も。1000年後には性別もなくなるだろう。大歓迎だ。
俺たちはヘテロだが、関係ない。要は好みだ。モラルの問題なんかじゃない。

「価値観」というものを考え出すと、キリがない。
今の世の中、女性と男性を平等に扱うべきとなっている。
こんなことを言うと反感を買うかもしれないが、自分はその考えは難しいのではないかと思う。
男女では、身体の構造、考え、生活リズム、なにもかもが違う。
そんななにもかも違う種別を同じ扱いにするのって難しいよね……。
女性が家に籠るべきといっているわけではなくて、男女平等を掲げる前に、男女には違いがありすぎないかなあという話で……。

ただ思うのは、最初から選択権がないのは不平等だと思う。
結婚するか、働くか。
昔の女性は、働くという選択肢が極端に少なかった。
それはおかしいと思う。
数ある選択権の中で、専業主婦、容姿を武器にするという選択肢を選ぶのであれば、問題ないのかもしれないが……。

結局、自分が考えた平等というものは「選択できるか」という結論に至りました。
今の世の中が、選択できているかはわからないが、なるべく人の選択肢を減らすという言動は、男女問わず、人に行わないよう気を付けようと思った。
とびん

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