シンタロー

小さな目撃者のシンタローのレビュー・感想・評価

小さな目撃者(1970年製作の映画)
2.6
ジョン・ハフ監督×マーク・レスター主演のスリラー。
地中海の小さな島で、灯台守の優しい祖父、美しい姉のピッパ、家政婦と4人暮らしの少年ジギーは11歳。空想好きが過ぎて、まるで真実のように語り、周りを呆れさせていた。ある日、島で大統領のパレードが行われ、ジギーとピッパは見物に行く。人だかりでよく見えないジギーは、姉に内緒でこっそり近くの建物の上階から見物。その最中、銃声が鳴り響き、大統領は倒れ、周囲は大混乱。ジギーも逃げようとするが、狙撃手らしき男を目撃してしまい…。
「恋」を観た後で、他に子供が主人公の映画でも、と思ったものの…あまりにも理不尽な展開と、深みのない人物描写にポカーン。事件のショックと、弟を見失ったことでパニクるピッパをナンパするキザ男…気持ち悪!引っかかるピッパも浅はか過ぎる。日頃のオオカミ少年ぶりが祟って家族に信じてもらえないジギー…自業自得なのに他人を巻き込みすぎ!犯人の動機はお粗末だし、罪なき人を軽々しく殺しすぎだし、本当感心しない。マルタ島のロケーションの魅力が救いでした。
主演は日本でも大人気だった名子役マーク・レスター。確かに可愛いけどそれだけかなぁ。この後の「小さな恋のメロディ」の方が芝居は良かったと思います。ヒロインはスーザン・ジョージ。70年代セクシーブロンドの代表格ですが、知性が感じられないのと、芝居がワンパターンなのはいつも通り。角度によって可愛いときと全然なときがあります。二人ともこの時代らしい子役とセクシー女優の末路を辿られてました。
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