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大菩薩峠 完結篇のらのレビュー・感想・評価

大菩薩峠 完結篇(1959年製作の映画)
3.8
謎の魅力、完。

何がどう面白くてなぜ好きなのか自分でもよく分からないが、主には豪華で怪しい世界観と内田吐夢の演出、片岡千恵蔵の演技と異質な存在感だと思う。ショットも片岡千恵蔵をとらえている時(殺陣を含めて)が圧倒的に良い。

机竜之介は怪物的だが、ラストシーンからも分かるように、彼があくまでも「人間」であったのも良かった。人間の業と邪悪さと酷薄さを凝縮した人物。
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