2019年1月18日
『アメイジング・グレイス』 2006年ｲｷﾞﾘｽ製作
監督、マイケル・アプテッド。
他に『マーヴェリックス 波に魅せられた男たち』
『ナルニア国物語』などの監督作品がある。
イギリスの政治家、ウィリアム・ウィルバーフォースの話。
奴隷廃止主義者。
奴隷貿易に反対する議会の運動のリーダーを務めた。
キングストン・アポン・ハルで生まれる。
ケンブリッジ大学卒。
在学中にウィリアム・ピットと友達になる。
1780年、21歳でウィルバーフォース（ヨアン・グリフィズ）
は国会議員に選出される。
1783年、ピット（ベネディクト・カンバーバッチ）が
24歳で首相に選ばれる。
1787年、奴隷貿易廃止促進協会にウィルバーフォースも参加。
1806年、ピットの死。46歳。
1807年、奴隷貿易の廃止法案が貴族院を通過、可決、成立。
20年間尽力したウィルバーフォースに賛辞がなされる。
1824年、病気により、議員を辞職。
1833年、奴隷制廃止法案が庶民院を通過。
その翌日、ウィルバーフォースの死。74歳。
ウェストミンスター大修道院に埋葬された。
映画の話は、奴隷貿易の廃止について、議会でたびたび
論争がおきる。
そのリーダー的役割をするウィルバーフォース。
ピットをはじめ、さまざまな方々がウィルバーフォースに
アドバイスをしたり、力になったりする。
ウィルバーフォースに助言をした内の一人に、
英国国教会の聖職者であるジョン・ニュートンがいる。
この方が「アメイジング・グレイス」の作詞者である。
（映画の中でウィルバーフォースが歌っている）
歌詞は、黒人奴隷貿易に関わったことに対する悔恨と、
それにも拘らず赦しを与えた神の愛に対する感謝が
歌われているとのこと。
21歳で議員さん！！！驚き。
ピットは24歳でイギリスの首相！！！もっと驚き。
20代前半で政治に関心もって議員になって行動する！
偉いなぁ～。
しかも、殆どの議員が反対する奴隷制廃止を自らの
テーマとして活動し、20年間も戦ったとは！
奥さんになるバーバラ（ロモーラ・ガライ）が魅力的だ。
奴隷制について熱く語るウィルバーフォースが、熱心
すぎて場がしらけたところを、バーバラが機転をきかした
場面がいい♪
この映画でウィルバーフォースがアヘンチンキを病気の
薬としている場面がある。
アヘンチンキとは・・・
アヘン末をエタノールに浸出させたものである。
アヘンのアルカロイドのほぼすべてを含んでおり、その
中にはモルヒネやコデインも含まれる。
モルヒネが高い濃度で含まれているため、アヘンチンキは
歴史的に様々な病気の治療に使われたが、主な用法は
鎮痛と咳止めだった。
アヘンチンキは「痛みを和らげ、安眠でき、苛立ちを鎮め、
過剰な分泌を阻止し、神経系統を支え…そして催眠剤と
しての」特効薬として使われていた。
こんなところに、ドクター・ストレンジさんが！？
まさかの首相役です。
口元がかわいい、キュンキュンしちゃう。
ウィルバーフォースの仲間、黒人のエクィアノ役で、
ユッスー・ンドォールさんが出演なさっています。
昔、一時期、その方の曲にハマって聴きまくって
いたときがあります。
写真も含め、映像でンドォールさんを観たのは
初めてです。
