ハル

ただ、君を愛してるのハルのレビュー・感想・評価

ただ、君を愛してる(2006年製作の映画)
3.9
どこか素朴で懐かしい雰囲気の映画。

玉木宏演じる誠人と宮崎あおい演じる静流はお互いに惹かれ合ってはいるものの、誠人は当初、静流を異性として意識していない。

片や静流は誠人の事が好きなため、黒木メイサ演じるみゆきを好きな誠人との間で色々問題が生じる事となる。
そして、なぜかこの三人が不思議な三角関係を形成する意味深な展開。

序盤から中盤に掛けての話はこのような感じで、一見するとただの恋愛ドラマだが、卒業後の夢や進路に病気の状態が影響してくる要素が肝。
こういった、いくつかの設定がこの後の物語を単調なものでは無くしていた。

また、若き日の玉木宏と宮崎あおいを中心に黒木メイサや小出恵介等も出演しているので、役者達の存在感は○。流石に玉木宏と宮崎あおいのルックスはこの頃からずば抜けている。

NYのロケーションや森での描写も非常に美しく、写真がテーマの本作にはピッタリに感じた。

ただ、終始継続する誠人のバカっぽい喋り方には違和感を感じてしまう…
静流と同棲していながら他の人が好きっていう部分も無理があったかな。

とはいえ、エンディングの終わり方は儚さの中に、美しさもあり、綺麗な流れのまま終わっていくので良かった。
家族や恋人とちょっとした合間に鑑賞するのには凄く良い映画。
ハル

ハル