nt708

秀子の車掌さんのnt708のネタバレレビュー・内容・結末

秀子の車掌さん(1941年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

終戦前の成瀬映画を初めて観た。

ボロボロの靴、生々しい金銭のやり取り、売れない雑貨店、、庶民の生活を描き続ける成瀬映画の片鱗がこのころからうかがえる。

本作で初めて成瀬とタッグを高峰秀子はまだどこか垢抜けず、それでもスクリーンの中でただならぬ存在感を放っている。成瀬映画の名作の数々もここから始まったのだと考えるととても感慨深い。

こうやってひとりの監督の歴史を振り返るのもなかなか面白いものだ。
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