Yutaka

続・夕陽のガンマン/地獄の決斗のYutakaのレビュー・感想・評価

4.5
邦題はくそだけどまじで傑作。3時間と長尺だけど満足感高い。
"The Good, the Bad and the Ugly"っていう原題がまずめちゃくちゃカッコいいんだけど、このタイトルを逆手にとったようなプロットにはやられた。従来の映画の勧善懲悪的なテーマに一石を投じるようなアンチヒロイズム映画だ。
面白かったのは時代背景が南北戦争の最中であり、戦争映画としての側面もあること。3人の男が2万ドルを探す事に躍起になっている後ろで常に戦乱が起こっている。それに巻き込まれていってどんどんスペクタクルになっていく感じは普通の西部劇っぽくなかった。そんな中でも、戦争に興味を持たずただ私利私欲の為に動く3人が良い。その行動によって戦争の存在意義も否定している。
ラストの決闘は本当に痺れた。クローズアップのカットバックとモリコーネの音楽で引き伸ばす所まで引き伸ばして、最後に爆発。ラストのテュコの台詞が全てを回収する台詞で完璧だった。
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