ヘタリア、何気にただの1サイトだった頃から知ってるが、人気が上がっていろいろやられていくほど出来栄えがひどくなっていく。
ヘタリアは、各国のお国っぽさや今なら(正確にはそれが描かれた頃には)笑える範囲の歴史ネタを拾って、「世界はいろんな文化やタイプの国があるんだなぁ。色々あったけど、世界平和がいいよねーみんな仲良くしようねー」という気になれるのがいいとこだと思う。
なのに。
それを、対宇宙人であってもリアル戦争ネタなんか引っ張ってくんなよ。笑えないし、全く面白くない。なんなら腹立つわ。
あと、名ばかり永世中立国のスイスが清いみたいな描き方もマジふざけんな。マネーロンダリングの宝庫で元傭兵国だろうがよ。
映画版は普通ストーリーや作画のクオリティあげるもんだろ。作画もストーリーも適当なオリジナルストーリーな上に、テレビ版のアニメまで使いまわすなよ。
アニメ版も大概、5分とか放送時間超短いくせに、ファンの人気に頼って引っ張るだけ引っ張って酷い出来だったけど、この映画版は深夜アニメでやってても許せないレベルで酷い。
もはや映画とはいえない。流し見するのすらキツイ。ヘタリアと名さえ付けばファンが見ると踏んで適当な作品を量産する、この製作委員会と製作会社の商業主義を恨む。
元の作品、そもそも扱われ方が商業的すぎてほんとに嫌だ。
世界史や海外に興味がない人たち、国際社会という観点がない人たちにも、オタクな興味や笑いから関心を持ってもらえるって意味でも、もっとうまい活用の仕方やアプローチがあると思うんだよ。
学生の勉強系とか、文化博物館とか、図書館とか、頼むからもう少し上手く活用してくれ。そんな私は、大学院時代にプロイセンの戦術とか地政学勉強する時に、流れを頭に入れたりいろいろイメージ付けたりするのにヘタリア役に立ったぞ。
まあもう、こんだけ世界中で極右が台頭してきてヘイトが溢れてる今、そういうのに鈍感な日本ですら本作を取り上げ辛いと思うけど。でも最近、休止してた本家が再起動したんだよねー。。うれしいけど、勇気あるわ日丸屋秀和さん。そっちは応援します。