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バード・オン・ワイヤーのSPNminacoのレビュー・感想・評価

バード・オン・ワイヤー(1990年製作の映画)
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証人保護プログラムによって15年間別人として転々としてきた男、彼を忘れられない女。再会した2人のアクション・コメディ・ロードムービーは、失った恋人を取り戻そうと時間を遡る旅だ。
車からはみ出た脚の件が繰り返し変奏されるのも、こんなはずじゃなかった現在からの逸脱衝動か。命を狙う追っ手から逃げてるのではなく、青春だった70年代へのノスタルジーを追っかける。
ゴールディ・ホーンは相変わらずキュートなんだが、今観るとメルギブの巧さがわかる気がした。ハイテンションなアクションやジョークと、ふと真顔になる瞬間の自然な切り替え。躁鬱気味なキャラクターを得意とするのは本人由来かもしれないけど、ここでは数々の人格になりすまして、本気を嘘で茶化してしまう自己矛盾に。
しかし、当時のアクションとスタントワークと動物の扱いは無茶すぎてすごかった。メルギブの髪型もすごかった。最初に巻き込まれたご主人が可哀想すぎ。
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