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ダック・シーズンのcchhiikkaakkooのレビュー・感想・評価

ダック・シーズン(2004年製作の映画)
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久々に観てみた。

今までは、何度観てもいつ観ても〝日常の中の非日常〟な映画だと思ってた。
今夜観たら、これは〝旅立ち〟の映画なんだと思ってなんだか少しジンときた。



仲良し二人組のフラマとモコ。留守番中の彼らのもとに、隣に住む女の子がオーブンを借りにやってくる。注文を受けたピザを届けにやってきたにーちゃんは、ちょっとしたトラブルに巻き込まれ、そこに滞在することになり、4人の不思議な時間が始まる。


4人の中には温度差を感じてしまうんだけど、「アレ」の入ったブラウニーを食べたことによって一気に距離の縮まる感じ、ほっこり好きな人間としてはたまらなく好きなのである。くだらないことしても充分楽しくて遊べちゃうし、キャッキャしちゃうし、笑いが止まらなくなるのもあるあるすぎて、観ていてつい「だよねえ。」ってなる。あたしね、この映画のような日曜日を過ごしたいって一体何度思ったかな。指を添えたグラスになみなみと注がれるコーラも、テレビ画面を食い入るように見て前のめりになってやるサッカーゲームも、ビートルズみたいな4人の姿も、どれも全部好きなの。特別なことは何もしてないはずなのに、特別になっちゃうのは、やっぱり映画の魔法なのかもしれない。



カモは衝動的に旅立つ生き物なのだそう。新しい湖を求めてなのか、暖かい環境を求めてなのか、詳しい理由なんて分からないけれど。
彼は旅立つことを決意する。うんざりしていたこの街から。彼もまた旅立つことにするのだろう。ケンカの原因となるものを少しでも減らして、新しい場所へと。なんかね、今夜はここにフォーカスして観ていました。


またゆるい気分になった時はつい観ちゃうんだろうなあ。やっぱり好きな映画です。
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