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ブルーバレンタインのhuaのネタバレレビュー・内容・結末

ブルーバレンタイン(2010年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

ある夫婦の出会い、結婚、別れまでを描いた作品で、現在と過去を交互に描きながらストーリーは進展していく。
人の心の移り変わりを繊細に描いた作品である。

意図したわけではないが、夫婦の崩壊を描いた作品を2本連続で観てしまった。
しかし、この2本の作品は全く違う印象を受けた。
『ほつれる』は夫婦のどちらにも共感できず、『ブルーバレンタイン』はどちらの気持ちも分からないでもない。

ライアン・ゴズリングは経過する歳月を演ずるため、額の髪を抜いたらしいが、6年くらいでそこまで老けるかと疑問にも思ったが、その間の夫婦間の問題やストレスにより老け込むということはあるだろうと想像できた。
ウクレレの演奏や歌、ダンスのシーンは即興、細かい情報を与えずに演技させるなど、随所にこの作品にリアリティを持たせているのが見事に効いている。

愛情はあるけど、どこか大人になりきれていない夫ディーンに、日頃の不満が積み重なった妻シンディ。
すれ違う夫婦に病院での出来事が決定打となった。
(もしかしたら血の繋がりがない)娘が父親を追いかけるシーンが本当に切ない。

夫婦が長い年月を幸せに添い遂げることって、難しいのだろうかと思ってしまっただけに、やっぱり今幸せな若いカップルは観ないほうがいいのかも。
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