このレビューはネタバレを含みます
夫婦って他人からは分からないものだ。
あんなに仲睦まじく裕福で幸せそうに見えたのに…そこからまず騙された。
一体何が起こるのか、終始不穏なまま話が進んでいき、早い段階で用意周到なタネが明かされていく。
怖っ。
いや、物語はそこからなのだ。
そんな構成が飽きさせず面白い。
観ている方も同情したり反発したり、クズだと呆れたり、ゾッとしたり感情が忙しい。
流石のエイミーもツメが甘いのではと疑問に思った部分もあった。
・妊娠の偽装は妊婦の尿を手に入れるところまではいいが、日本のクリニックのように胎児の心音を聞いたりしないのか。
・あの日記の不自然なまでのわざとらしさに、気付かない警察の無能さ。
女性刑事は疑ってはいたがそのまま…
・枕の下に隠したカッター。
最初から殺意があったと疑われないのか。
エイミーは所謂サイコパスだけど、頭の回転が早過ぎるよりも、やっぱりある程度鈍感な方が幸せになれるのではと思ってしまった。
人生を演じ続けるなんてできない。
素のままで生きる方がずっと楽ではないか。
未婚の若い人がこの映画を観たら、ますます結婚離れに拍車がかかりそうだ。