よもぎ

ブルーバレンタインのよもぎのレビュー・感想・評価

ブルーバレンタイン(2010年製作の映画)
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えっしんど……。
結婚も離婚も何処にでもあるありふれた話だけど、「永遠を誓い合う程に愛し合う二人」と「一緒に居る事も耐えられない程冷めきって愛も無くなった二人」を交互に観せられるのがこれ程しんどいとは…。
諸行無常というか、眩しく美しい若い恋人達が〇年後には完全に馴れ合いを求める俺新鮮さ求めるお前になってゆく虚しさよ…。

もうこれを観たら『永遠の愛』だとか『純愛』だとかそういう類の言葉を一切信用出来なくなってしまうので、カップルで一緒に観たら良いと思う。
この映画を観ても自分達は違うと言える熱々な強者カップルはその勢いで結婚して何年後かに安ホテルの「未来」ルームに二人で行けば良いと思う。

しかし冷え切った夫婦の会話だとか空気が凄くリアルで、付き合いたての頃とのギャップを素晴らしく演じ分けて表現していた主演二人が本当に凄い。
ライアン・ゴズリングに至っては見た目からギャップが酷くて…シュッとした格好良い若者を何処からどう見てもハゲたダサい駄目なおっさんの姿を変えてしまう時の流れの恐ろしさたるや…。
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