掛谷拓也

鍵泥棒のメソッドの掛谷拓也のレビュー・感想・評価

鍵泥棒のメソッド(2012年製作の映画)
3.1
うだつの上がらない金に困った若い役者が、風呂屋で転んで記憶を無くした殺し屋のロッカーキーを出来心で盗むことから始まるドタバタ。いくら金に困ってるからとはいえ、記憶をなくした相手と自分の身分を入れ替え他人になりすまそうと思わないと思うが最初からハラハラするようなストーリーがどんどん進む。見ていると共感性羞恥が炸裂し何度も止めて数日かけて通して見た。リアリティのないドタバタも嫌いじゃないはずが、最近は集中力もなく感情のアップダウンもしんどくて最後まで見るのに苦労した。堺雅人と香川照之のコンビは安定感。父親が癌で死にかけてて短期間での結婚を目指す編集者の広末涼子も、こういう世間からずれた生真面目な編集者はいるかもと思える。2016年には韓国で、2021年には中国でリメイクされたということだけど、2016年の韓国のリメイクは見たかもしれないが記憶にない。