三畳

鍵泥棒のメソッドの三畳のレビュー・感想・評価

鍵泥棒のメソッド(2012年製作の映画)
4.4
要素や行動が、いろんな色のブロックとして落ちてきて、一列揃うと消えるんですよ。
凹ばかりでも凸ばかりでも穴だらけになってしまうし、使いきれなかった端数がぽつんと残るような映画に比べて、否応なく、全部片付くのってそれだけで快感!
最後まで連鎖を残して一気に消える片付き方もきれい。(あれ?ぷよぷよとテトリスが混ざってるかも)

殺し屋(仮)おっさん↔️記憶を失い生まれたての子羊状態↔️女性には「あなた」呼ばわりの紳士 
をシームレスに演じ分ける香川照之が大主演でありとても魅力的な役柄!

広末涼子はなんか既視感あると思ったら「逃げ恥」みくりさんと平匡さんを掛け合わせたような喋り方!

荒川良々さん、すごいねーしょっちゅう見かけるけどこんな怖い役もやられているとは!

無一文になっちゃうようなだらしない人は、大金を手にしてもすぐに使い果たしてしまうし、ボロアパートに住んでた習慣で鍵も閉めない

一方で仕事が丁寧と評される殺し屋は、何も持たずとも目の前の仕事を実直にこなしてすぐに演技を物にしていく

という人物描写も一貫性あり、自分の生き方を考えさせられた!
もちろん今置かれてる環境は自分の行いの積み重ねだけど、言い訳にしちゃいけなくて、住む人が住めばあっという間に整頓されるし成功できちゃう。
本買っただけで満足するの自分すぎる:(;゙゚'ω゚'):


香川照之さんてFilmarksによると映画100本も出演されてるんだって。
ついでに色んな俳優さんの出演数を見てみたけど、よく見るなって人でも主演はるような人は25本〜50本くらい

多い人探してたら「光石研」さん…207本!誰?!12本もMarkしている!あーこの人か…!
名脇役の方々も本作のさくらいさんみたいにこうやって始まるのかもしれないですよね。
三畳

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