ジニョク

回転のジニョクのレビュー・感想・評価

回転(1961年製作の映画)
4.4
一日の終わりに怖い映画を観る…て事はよくあるけれど、これはひどく夢見が悪かった。

原作はヘンリー・ジェイムズの小説「ねじの回転」(もちろん読んだ事はない🤓)
デボラ・カー主演
1961年のイギリス産ゴシックホラーです。

🍫っとあらすじ…
牧師の娘、ギデンズさん(デボラ・カー)はある大富豪に雇われ、彼の甥と姪の家庭教師をする事に。

広大な土地のお城みたいな大きなお屋敷、薔薇が咲き乱れる庭、そして2人の愛らしい子どもたちをひと目見て、ギデンズさんは「この仕事を引き受けて良かったわぁ〜」と嬉しくなります。

だけど平穏な時は束の間。
ギデンズさん、気付く‼️
この家、何かいる‼️

観ながらずっと思っていたんだけど、この時代の田舎のお屋敷って電気はまだなかったんだろか。
シャンデリアのきらめく光じゃなくて、夜はロウソクとランプの灯りだけ🕯

そんな薄暗い中でアレを見てしまったら…
私だったら早々に辞めさせていただきます。

でもそこは牧師の娘、そして何より責任感の強いギデンズさん。
子どもたちを守ろうと躍起になるのだけど…。

ギデンズさんが怖い。
真実を追求しようとするギデンズさんの顔からは、だんだんと穏やかさが消え、目は何か別のモノを見ているよう。
アレは幽霊なのか悪魔なのか。
それともギデンズさんの妄想???

子どもたちが怖い。
彼らは何かを知っている。
無邪気さの中に潜んだ邪悪な影。
悪夢にうなされるギデンズさんをじっと眺める妹ちゃんの目がとても怖かった。
それからあの鼻歌‼︎
耳につくあの曲はこの映画を物悲しく不気味にさせている要因のひとつ。

そして、お兄ちゃん。
おませなお利口さんに見えるけど、
寄宿学校を退学になったのは何故?
大人びた口調はそれは本当に彼のモノ?

ギデンズさんがしきりに名前を名乗らせようとしたのはあれは悪魔祓いの一環だったのかしら。
最後に意味するものがよく分からない。

鳥のさえずりで終わるラストはなんともチグハグで嫌な余韻を残します。

ハッキリと示されたラストではないのでモヤモヤと考えながら眠りについたら何か怖い夢を見た。

何よりギョッとしたのは朝目覚めてにゃんこ達のご飯を用意しながら出てきた鼻歌が、あの妹ちゃんが口ずさんでいた曲だったこと。

フォロワーさん情報によると『妖精たちの森』とゆう作品が今作の前日譚であるとのこと。
併せて観たいと思います👀💧
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