ガチョビン

ダイ・ハード4.0のガチョビンのレビュー・感想・評価

ダイ・ハード4.0(2007年製作の映画)
3.3
シリーズを通してみるとキャラの性格づけや戦闘での強さ、トラブルの規模の変遷が激しい。やはり1くらいの、十数人の敵、隔離環境、限られた武器、ゲリラ的に立ち回るのが良かったのではないか?
2以降、戦場は拡大し、マクレーンは少しずつ神格化され、「普通にこれ死ぬだろ」で死ななくなり、普通のつよつよヒーローアクション映画に近づいていった。3では女房に愛想もつかされ酒浸り停職中と「人間らしさ」を入れたように見えたが、強さが下がったわけではなく、友情バディ要素拡大で終わった。
本作は娘、バディ要素は若くITに明るいファレルが入るが、基本つよつよなのは変わっていない。大規模なサイバーテロで話は膨らみ派手になるものの、マクレーンは何を食らってもさほどダメージもなく動き続け、サイバーテロが進みインフラが停止するにつれ、原始的な戦い=マクレーンの得意分野に戻っていくので、サイバーテロという舞台がバディのファレル達によって若干活かされる程度で、結局「いつもの展開」である。
なんとなく本作のマクレーンはさらに相手に挑発的になり、自信たっぷりの皮肉で、絶対勝つからな感が強くなっている。このキャラ変化も好みが分かれるところかもしれない。

ブルースウィリス好きだしなんか頭空っぽで見られるならいいや、ならGo。別にブルースウィリスにこだわりがない、いい動きのアクション映画を観たいなら、別にこれを勧めなくてもいいのでは?という感じはする。